こんにちは。名古屋市西区花の木にある佐藤歯科クリニック 〜浄心 歯の健康と歯並びのクリニック〜歯科衛生士の福島です。
6月4日から10日は「歯と口の健康週間」でしたね。
この活動、以前は「歯の衛生週間」という名称だったのですが、2013年から歯のみでなく口腔及びその周囲等の健康を増進していくことを目的とするため、「歯と口の健康週間」と名称が変更されたそうです。
むし歯や歯周病に気をつけるのはもちろんですが、口腔及びその周囲の健康にもというところがポイントです。
例えば、お口の機能が低下するオーラルフレイルになると、舌を含めたお口の周囲の筋肉が衰えることで、話しにくい、飲み込みにくい、むせる、こぼすなどの症状があり、これはお口の周囲のみでなくいずれ全身のフレイル(虚弱)を引き起こすことがあります。
つまりオーラルフレイルは老化の初期段階というわけです。
以前と比べかたい物が食べにくい。
汁ものでむせる。
口の乾燥が気になる
薬が飲みにくい。
話していて舌が引っかかる。
食後口の中に食べ物が残りやすくなった。
食事に時間がかかるようになった。
食べこぼしがある。
奥歯または入れ歯で噛みしめられない。
など、いくつか当てはまる方はオーラルフレイル要注意です。
またこれは高齢者の皆さんの話だけではなくて、お子さんたちにも関係しています。
お子さんたちのお口の機能の発達不全は、食べる、話す、呼吸するなどの機能が十分に発達していない、または機能が獲得できていないことで、歯や歯ぐきや歯ならびはもちろんなのですが、お口の周囲だけでなく全身の健康や成長発育にも何らかの影響を及ぼしていることがあるのです。
ちゃんと噛めていますか?
発音はおかしくないですか?
お口ポカンではありませんか?
ちゃんと眠れていますか?
姿勢は悪くないですか?
食べ方や食べる時間に気になるところはありませんか?
いびきはありませんか?
指しゃぶりや爪噛み、唇を舐めたり噛んだりする癖はありませんか?
口で息をしていませんか?
むし歯が多いですか?
歯ならびやかみ合わせ問題はないですか?
ひとつでも気になるお子さんは、お口の機能の発達不全の疑いがあります。
もちろんこれは、お子さんや高齢者の方のみでなくすべての年齢の方々にもいえることで、子どもの頃からのお口の機能の発達不全が大人になってからも、免疫が弱く病気にになりやすかったり、疲れやすかったりなど、何らかの影響を及ぼしている可能性があり、将来的なオーラルフレイル予備軍になっているかもしれません。
みなさんもこの機会に、お口やその周囲の健康状態を見直してみてはいかがでしょうか。