こんにちは。名古屋市西区花の木にある「佐藤歯科クリニック  〜浄心 歯の健康と歯並びのクリニック〜」歯科衛生士の福島です。

お口の中の２大疾患、むし歯と歯周病の原因は、細菌感染です。

お口の中には数千億に及ぶ細菌が活動しています。

歯垢（歯の汚れ）の１ｍｇ中には１０億を超える細菌が存在しています。口の中の歯垢が歯みがきの磨き残しにより、長時間存在する中でネバネバの膜を作り、４８～７２時間経過するとバイオフィルムとなって、歯の表面にヌルヌルの状態でたまっていきます。

それは丁度、排水溝のぬめりと同じで、簡単には取り除きにくくなっています。

バイオフィルムがお口の中に存在し続けると、むし歯や歯周病になるだけでなく、全身の健康状態にも多くの影響を与えます。

バイオフィルム中の細菌が血管を通って全身をめぐり、色々な場所で血管をつまらせたり、炎症を引き起こしたりなど悪影響を与えます。

心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病、誤嚥性肺炎、早産や低体重児のリスクなどが高まることが分かっています。

 

むし歯や歯周病、全身疾患のリスクを予防するのに一番簡単な方法が口腔ケア、つまり歯みがきです。

毎日磨き残しなく歯を磨き、バイオフィルムを作らないようにすることが一番の予防法です。

実際のところ、100％磨き残しなくというのは、なかなか難しいものです。そして磨き残しで出来てしまったバイオフィルムはネバネバヌルヌルを作り、簡単には取り除きにくくなっています。

排水溝を掃除する場合は、強力な専用の洗剤を使うことできれいに取り除くことが出来ますが、その洗剤には毒性があり、お口の中に使うことはできません。

では、口の中のバイオフィルムを取り除くにはどうすればよいのでしょうか？

市販の歯磨き剤やマウスウォッシュは、表面を殺菌しているにすぎません。

歯ブラシで機械的に取り除いた後に使うことで殺菌効果が発揮できますが、ネバネバしたバイオフィルムそのものを取り除くことは難しいのです。

歯科医院では、プロのクリーニングでバイオフィルムを取り除くことが可能です。出来てしまったバイオフィルムは定期検診のクリーニングで取り除くようにしましょう。

歯科医院には数か月に一度通うとともに、ご家庭では出来る限りきれいに歯を磨く。その助けとなるのが歯磨き剤やマウスウォッシュです。

当院では、ポイックウォーターを推奨しています。ポイックウォーターは薬ではなく、電解機能水です。

超純水と塩を電気分解して作られるもので、副作用もなく安全なため、お子さんから高齢者、妊婦さんでもご使用いただけます。

ポイックウォーターの大きな特徴として、たんぱく汚れを分解できるため、歯みがき効果を高めることが可能です。

使い方は簡単で、約10㏄のポイックウォーターをお口に含み、20秒間強めにぶくぶくうがいをするだけです。

毎日の歯みがき前にうがいしてから歯を磨くことで、しっかり汚れを取り除くことが可能です。液体なので、歯のみでなく舌や粘膜にも作用し、お口全体の除菌が可能で、お口の中全体の菌を減らし、病原菌の繁殖を防ぎます。

むし歯や歯周病を予防したい方、口臭が気になる方、入れ歯やインプラントを使用している方、妊娠中などで歯磨きがしにくい体調の方、矯正治療などでお口の中が汚れやすい方などに効果的です。

当院では、毎回の診療前にポイックウォーターで口内洗浄をして一時的にお口の中の細菌を減らしてから、治療やメインテナンスを受けていただくことで、空気中に発生するエアロゾルの細菌を減少させることで安全に治療を受けていただけるようにしています。

また歯科治療やメインテナンスでお口の中をさわる際に細菌が多い状態ですと、二次的に感染を起こし傷口が治りにくくなるため、口の中の除菌をしてから処置を行うことを実践しております。

一般に予防接種を行うときに、注射の前にアルコール消毒を行うことと同じ理由です。ご協力のほどよろしくお願いいたします😊

ポイックウォーターは購入してご自宅で使うこともできます。

ポイックウォーターについてご質問のある方は、お気軽にお尋ねください。