花の木ブログ

在宅歯科診療の講習会に参加しました。

こんにちは。

名古屋市西区花の木にある、予防歯科を土台に 幅広い年齢の方のお口の健康をサポートする歯医者さん。

佐藤歯科クリニック 〜歯の健康と歯ならびのクリニック〜

歯科衛生士の福島です。

 

先週、歯科医師会の取り組みである、「在宅歯科診療推進研究会」という、勉強会に院長と共に参加いたしました。 

ちょっと難しそうなタイトルですが、「訪問歯科」というとわかりやすいでしょうか。 

何らかの理由で、歯科医院や病院に通院できない方々の施設や居宅に出向いて、歯科治療や専門的口腔ケアを行うサービスのことです。 

「訪問歯科」は、急なお口のトラブルがあった場合に単発的に往診するというものではなく、治療計画や予防システムを組んで、継続した処置を行うため計画的に訪問して診療、処置を行うものになります。 

 

ところでみなさんは、「2025年問題」をご存知ですか。 

現在でも日本は、全人口の4人に1人は高齢者(65歳以上)という超高齢化社会となっていますが、2025年には、団塊の世代(1947~49年生まれ)といわれる約800万人の方々が75歳(後期高齢者)以上となるのです。 

つまり、2025年問題とは、これまで国を支えてきた団塊の世代が給付を受ける側になり、高齢者の増加により医療、介護、福祉サービスへの需要が高まる一方で、それを支える生産者世代の減少、病院や施設が伴って増えるわけではないので、社会保障のバランスが崩れると問題になっているのです。 

まずは、財源の問題。このままでは、医療や介護の保険料をさらに上げたり、利用するたびに払う自己負担を増やしたり、逆に、受けられるサービスをもっと削ったり、ということが避けられなくなります。 

もし財源が確保できたとしても、今や最大の問題は、人手不足です。 

病院や施設だけで、医療・介護を担うことには限界があります。介護難民、老々介護などの言葉は、皆さんも耳にしたことがあるでしょう。 

 

高齢化に伴う介護・医療を取り巻く問題を国として、そして国民として上手に乗り越えていこうとする厚生労働省の提案が、地域包括ケアシステムの推進です 

 

地域包括ケアシステムでは、在宅医療のシステムづくり、介護予防、高齢者の見守り、問題の早期発見などを、多職種の専門家がチームを組んで取り組んでいくことになります。 

歯科の役割は、歯科治療・口腔ケア・摂食嚥下機能の維持回復です。 

歯科治療は、食べることに直結しており、高齢者の方々の健康に大きく関りがあります。 

また、専門的口腔ケアを受けることは、単にお口の中を清潔に保つだけでなく、肺炎や感染症の予防に効果的であることが立証されています。 

つまり、お口の環境を整えることが、全身のケアにつながり、介護予防、寝たきり予防、認知症予防にも効果があり、健康寿命の延伸も見込めるのです。 

 

歯科医師会では、歯科定期検診に通うことの難しい環境にある高齢者の方々が、施設や在宅でこのような訪問サービスを受けることができるように、地域単位での取り組みを始めています。

現在ではまだ多くない訪問歯科診療が行える歯科診療所を増やすことを、来年から実施し、2025年を目標に取り組んでいます。

愛知県歯科医師会では現在、在宅歯科医療連携室のご案内(電話対応)が行われています。 

 

私たちも後日、「在宅歯科診療推進研究会」の取り組みで、今回講義をしてくださった先生が訪問しておられる介護施設に見学に行って、訪問歯科の勉強を進めていく予定です。 

その様子はまたブログでご報告しようと思います。

 

訪問歯科医療も、歯科医院での歯科医療も基盤となるのは予防歯科です。 

再治療の繰り返しをストップしたい 

いくつになっても好きな物を食べたい 

医療費を少しでも軽減したい 

生涯を健康に過ごしたい 

そんな希望を叶えるために、「歯が痛くなった」からではなく、 

「豊かで健康な生活を送るために」歯科医院へ通いましょう。 

佐藤歯科クリニックでは予防を基盤とした歯科診療を行っています。

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