こんにちは。
佐藤歯科クリニックです。
皆様、TCHってなんの事だかご存知ですか?
いきなり難しい質問で、申し訳ありません。
TCHとは「Tooth Contacting Habit 」の略で、「 歯列接触癖」のことです。
上下の歯を”持続的に” 接触させる癖のことをいいます。
皆さんの中には通常、上下の歯が接触しているのが当たり前!と思っている方もいるかもしれませんが、実は違うのです!
楽〜にしている時、人間の歯は上下の間が2−3ミリあいているのが正常だとされています。
「普段、上下の歯はギュッと噛み合っているのが当たり前」だと思われがちなのですが、
実は食事や会話の時など、ほんのわずかな時間しか人間の歯は接触していないそうです。
上下の歯の接触と聞くと一般的には「かみ締め」や「食いしばり」「歯ぎしり」を思い浮かべる方が多いと思いますが、実際にはグッと強い力で、かみ締めや食いしばりを行わなくても、上下の歯が接触する程度でも筋の緊張・疲労は生じています。
ご自分の口の中を見てみて
1. 口腔内の頬に歯のならびに沿った白い線がある
2. 舌が下顎の歯の形に沿って波をうつように変形している
ような事が見られましたら、もしかしたらTCHが疑われるかもしれません。
なぜ上記のような状態が口の中に表れるかといいますと。
上下の歯を常に接触されていると口腔内が陰圧になり、頬の内部が吸い寄せられて歯に密着します、そして上下の噛み合わせた歯のラインにそって頬に線がはいります。また舌は下顎の歯列に押し付けられて、歯の形に沿って変形します。
それによって上記1、2のような状態がみられるのです。
ではTCHがあると、口腔内にどのような影響がでるのでしょうか?
一般的に、歯の慢性咬合痛、歯周病の悪化、充填物や補綴物の脱離、歯冠破折、慢性的な口内炎、咬合の違和感、舌や頬粘膜の誤咬、舌痛症、義歯性疼痛
などが考えられます。
TCHの改善法はとても難しいのですが、まずは早めに気づいていくことが重要です。
もし”自分にはTCHがあるかもしれない?”とご不安がありましたら、
お気軽にご相談ください。
名古屋市西区浄心のやさしい歯医者さん
佐藤歯科クリニック 〜浄心 歯の健康と歯並びのクリニック〜
お問い合わせはお電話で 052−528−3718