お子様のためのコラム

0歳からの予防歯科。

こんにちは。副院長の佐藤真由子です。 先日、所属しております日本口腔育成学会の第一回研修会に参加して参りました。 「生涯健康で幸せに過ごす」為には、高齢・・・例えば80歳になった時 歯を失わず、自分の歯で美味しく食事ができる事が大切=健全な口腔を持つ80歳を作るためには、健全な口腔を持つ50歳を作る必要がある→そのためには健全な口腔を持つ20代を作る必要が・・・とさかのぼっていくと、子供時代に行き着きます。 「子供達を健全な口腔・身体に導く」重要性を日々感じており。 今回、「来院した乳幼児への対応」特に0歳児について とのテーマに深く興味を持ち、参加させて頂きました。  まず代表理事の鎌田秀一先生より講演がありました。  これからの日本は超高齢化に伴い、医療も介護も予防にシフトする傾向にあり、歯科は「予防を基本としたホームデンティスト」として新しい健康像(口腔・全身の健康・成長がコラボしたもの)を発信していく必要性がある。  多くの国民は口腔や歯が全身の健康に直結した臓器であり、健全な成長に関わっている事を理解していないため、その事を保護者・家族・地域へと発信し、子供の成長・健康維持を通じて歯や口腔の大切さを理解してもらおう。  後半では、日本人の虫歯は乳幼児〜中高生までの若い世代では確かに減少しているが、そのあとの世代では変化が見られない。文化として定着しているのか?と問いかけ、医科のように「生活習慣病」として虫歯や歯周病予防をシステム化して国民に情報発信していこうという提案がなされました。    続いて、ひかり歯科医院(茨城県)院長 益子正範先生より特別講演「0歳からの気づき」が行なわれました。  初めに「0歳から診る必要性があるのか?」に対し、子供達が抱えている体の問題を例に挙げ”時間軸”で診る事の大切さ、正しい方向へ向かわせるためにはスタート地点から診ることで軌道修正ができるとのお話がありました。  次に、顎とは眼窩底までの鼻腔を含む領域(上顎骨)であるため、人間の顔半分が顎であり、口蓋の形は舌の形のより影響を受ける。  骨格の改善につながる舌のトレーニング、姿勢と気道の関係、などについてもお話がありました。  後半では、最近骨盤の狭い人が増え、骨盤の歪みは胎児に影響を与え、さらに産後の体の歪みは赤ちゃんの抱っこの環境に影響を及ぼすこと。赤ちゃんを緊張のない状態で抱っこし、寝かせ方に気を配ることが健全な発育に重要である。  離乳食開始時期について、嚥下機能発達の話、また噛む力の前に飲み込める力が必要であるため、離乳食は月齢別で始めるものではなく「食べる意欲がわいて」「よだれが出る」「手を出して口に運ぶ」「おすわりができる」という嚥下機能や姿勢などの状況をみて始めるのがよいと述べられました。  最後に、体の発育が良ければ歯並びが良くなるわけではない。環境や遺伝的要因などと合わせて注意して診させて頂くことが必要である。「歯科医療で人生が変わる」と締められました。  今回の講演を聞いて、知らなかったことが沢山で、自身の子育てにとっても大変参考になりました。(我が子たちはもう時期が過ぎてしまい、しまった!と思うことも沢山でした。)  医学的に裏付けが取れていないことも多くあると思いますが、私達臨床に携わる者たちが、日々患者様の小さな変化に敏感に、少しでも良い方向へ導くお手伝いができるように幅広い知識・視野をもつ重要性を感じました。  0歳児からの歯科での対応については、難しい面も多々あると思いますが、必要性を改めて認識しました。お母様方は大変な時期でなかなか歯科医院へ足が向かないかもしれませんが、少しでも母子の助けとなれるように当院のシステムを作りたいと思いました。また妊娠期、さらにはそれ以前の母親予備軍の方々への情報提供の大切さを感じました。  今回のブログの内容は、専門用語が多くなってしまい申し訳ありません。 ご興味のある方には、私の言葉でもっとわかりやすくお伝えできたらと思いますので、佐藤歯科クリニック開院後にお声がけ頂けましたら嬉しいです。  実は研修会の会場が変更されており、当日 私は大都会東京で迷子になってしまい本当にピンチだったのですが、志を同じくする衛生士の先生と偶然出会い、一緒に必死に知恵をしぼり、なんとか会場にたどり着けました。  色々な学びがあり、大変充実した1日でした。

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