お子様のためのコラム

知ってほしい!《デンタルフロスの大切さ》

こんにちは。

名古屋市西区花の木にある

佐藤歯科クリニック 〜浄心 歯の健康と歯並びのクリニック〜

歯科衛生士の福島です。

 

皆さんは、デンタルフロスを使っていますか?

普段、歯磨き指導をしていると、大人でも「使っています!!」という方は、ごく少数です。

「使ったことはあるけど、やめてしまった・・・」

「知ってはいるけど使ったことはない」

「食べ物がつまった時だけ使う」など、

習慣的に使用している方は少ないのが現状です。

ある研究では《フロスの普及率は日本では27%という結果でしたが、実際はこれよりかなり低い普及率ではないかと感じています。アメリカでのフロス普及率は82%。見習いたいものです。》

ご存じとは思いますが・・・デンタルフロスとは、歯と歯の間に溜まった歯垢をとるための口腔衛生用品のことです。

よく、「つまようじならたまに使うけど・・・」という方がいらっしゃいますが、つまようじは、歯と歯の間などに挟まった食べかすをとるのに使われるものですが、

デンタルフロスは、歯ブラシでは届かない歯と歯の間にべったりとついている歯垢をからめ取るための道具であり、似ているようでそもそも用途が違います。

歯ブラシしか使わないと、どんなに歯ブラシをうまく使用しても、歯垢は口全体の60%ほどしか除去することができません。

ところが、歯ブラシのあとにデンタルフロスを使うと90%近い歯垢を取り除けるといわれているのです。

 

 むし歯や歯周病を予防するには、「どれだけ歯垢をしっかりと落とせるか」がポイントとなります。

お子さんであってもそれは同じです。

小さなお子さんはまだ自分でデンタルフロスを使いこなせませんので、保護者の方が仕上げ磨きの時に使ってあげてください。

 

デンタルフロスには大きく2つの種類があります。

①必要な長さの糸を出して指で操りながら使う「糸巻きタイプ」と、

②糸があらかじめホルダーについている「ホルダータイプ」です。

どちらでも自分の使いやすいものを選びましょう。初心者やお子様への仕上げ磨きに使用する場合でしたら②「ホルダータイプ」のほうが扱いやすいかもしれません。

 

1日1回、仕上げ磨きのときにデンタルフロスで歯垢をしっかりと落とすのが理想です。

もし多忙で時間がない場合でも、少なくとも1週間に2回くらいは、歯と歯の間の歯垢を取り除いてあげましょう。

 

 通常の歯みがきをしたあとに、デンタルフロスを使います。

歯垢を除去するのが目的ですから、見た目で食べかすなどがつまっていないときでも、きちんとデンタルフロスを使ってください。

お子さんの歯肉はやわらかいので、デンタルフロスの糸が深く入り込んで傷つけてしまわないように、力加減には十分に注意しましょう。

 

 痛みを感じると、お子さんはデンタルフロスを嫌がるようになってしまいます。はじめはあまり無理をしすぎないことも大切です。大人向けのデンタルフロスだとサイズが大きいので、お子さんの小さなお口には使いにくく適していません。出来れば子ども用のサイズのフロスを使うようにしましょう。

 

使い始めるタイミングは、遅くても乳歯の二番目の奥歯(第二乳臼歯)が生えてきたころには使いはじめましょう。

乳歯の奥歯の間は前歯と違って隙間は少なく、歯垢や食べかすが溜まりやすくなります。

乳歯のむし歯になりやすい場所のワースト1は奥歯の間です。また、乳歯の奥歯は、2~3歳ごろに生えて、早くても10歳から12、3歳ころに生え変わるのが一般的で、乳歯の中で最も長期間使う歯です。

もし、生え変わる前に大きなむし歯を作って歯を失うことになると、大人の歯の萌出や歯並びに悪影響を与えることにもなりかねません。しっかりケアをしてあげてください。

 

もし、まだ乳歯が奥歯まで生えそろっていなくても、前歯の歯並びが隙間なく詰まっているお子さんは、前歯だけでもデンタルフロスを使うことをお勧めいたします。

前歯の隙間がないお子さんは、乳歯でも歯と歯の間のむし歯ができやすい傾向にあります。

 

デンタルフロスの使用は、慣れるまでに時間がかかるでしょう。

しかし、子どものころからあたり前のようにデンタルフロスを使っていれば、大人になっても自然と続けることができるはずです。

むし歯や歯周病を将来にわたって予防するためにも、お子さんにデンタルフロスを使う習慣をつけてあげてください。

 

 繰り返しになりますが、歯ブラシでは歯の表面についた汚れを落とすことができますが、歯と歯の隙間にある汚れや歯垢まではどうがんばってもきれいに取り除くことはできません。

そのため、歯ブラシしか使っていないとどうしてもむし歯や歯周病になりやすくなってしまうのです。

歯ブラシだけでは取りきれない汚れは、デンタルフロスを使ってすっきりと落としてあげましょう。

 

とはいっても、小さなお子さんにデンタルフロスを使用するのは怖い・・・どうすれば・・・という方は、当院にご相談ください。

歯科衛生士が使い方をご指導いたします。

お子さん用のデンタルフロスも販売しておりますので、お気軽にご相談ください😊

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