みなさんこんにちは!
佐藤歯科クリニック~浄心 歯の健康と歯並びのクリニック~
歯科助手・管理栄養士の宮下です。
突然ですが、飲み込み方に「正しい方法」があるのはご存知ですか?
ぜひ1度鏡を見ながらツバを飲んでみてください。
その時に顔の筋肉が全く動かないで飲めていたら、あなたは正しい飲み込み方ができている可能性が高いです!
もしまばたきをしてしまったり、口周りの筋肉がぎゅっと動いてしまったり、アゴに梅干しのようなシワシワができてしまったりしていたらそれは正しくない飲み込み方をしてしまっています。
正しくない飲み込み方を逆嚥下(ぎゃくえんげ)と言います。
では、正しく飲み込むためにどうすればよいのでしょうか。
ポイントは ベロ の動かし方です。
私たち人間は、お母さんのおっぱいを吸うためにベロを前後に動かす方法をお母さんのお腹の中にいるときから練習し、教わらなくてもおっぱいを飲むことができます。
またおっぱいを咥えながら飲むのでお口は開けたままの状態です。この方法を乳児嚥下(にゅうじえんげ)と言います。
赤ちゃんのころはこの飲み方でいいのですが、成長に伴い歯が生えてきたり機能が発達してきたりしながら成人嚥下(せいじんえんげ)という方法を習得していきます。
しかしベロを前後に動かして飲み込む方法が残ったままだと逆嚥下になってしまいます。
逆嚥下の方法でも飲み込むことはできますが、ベロが前に動く力で歯が押され歯並びが悪くなったり、誤嚥してしまったりするリスクが上がります。
正しい飲み込み方(成人嚥下)のポイント
①口は閉じて奥歯を軽く噛む
②ベロの先をスポットと呼ばれる場所(画像の黄色い印)に置いたまま中心部分を上アゴに吸い付けるように持ち上げる
ベロを前後ではなく上下に動かすことが大切です。
ベロを上に持ち上げる力がないと顔の筋肉を代わりに使って飲み込むために、冒頭でお伝えした正しくない飲み込み方(逆嚥下)になってしまいます。
当院でマイオブレース治療を頑張っているお子さんに、正しい飲み込みができるようにベロを鍛えたり飲み込み方のトレーニングを行ったりしていますが、大人の方も正しい飲み込み方を意識していただきたいと思っています。
ぜひチャレンジしてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
2021.06.10