こんにちは。佐藤歯科クリニック院長 佐藤信明です。
10月2日、母校 愛知学院大学歯学部の同窓会支部の記念講演に参加させて頂きました。
天皇陛下の執刀医として有名な、順天堂大学医学部 心臓血管外科学講座 教授の天野先生のお話を伺う機会を得ました。
先日参加したあるセミナーで 天野先生は口腔内細菌と心臓病の関連から、歯科医師の働きの重要性を訴えておられるとお聞きし、ぜひお話を伺いたいと思っていました。
「神の手をもつ男」とメディアで言われている事から、パーフェクトな人生を歩まれてきたのだろうと思っていたら、医学部受験で浪人したお話、上司のドクターとうまくいかなくなったお話など、すごく人間味に溢れる部分がありました。
天野先生は心臓に病を抱えたお父様を救いたい一心で医師を志しました。
「的確な診断と治療のできるドクターになりたい」と思い研鑽を重ねられました。この言葉には非常に共感しました。私も日々そう思い臨床と向き合っています。
・医学とは不確実性の科学であり、確率がなす芸術である。
この言葉には驚きました。
医学は科学ですが、「不確実」なのですね。
ですから医学は日進月歩で、我々は学び 考え続けねばならない。
また確率がなす芸術・・・。
この確率を1パーセントでも上げるために日々努力せねばならないのでしょう。
う〜ん、芸術。芸術だったのか。。。
確かにそうかもしれない。と感じました。
・沈着な姿勢(状況のいかんに関わらず冷静さと心の落ち着きを失わない事)を完璧にするためには、幅広い経験と知識が必要である。
その通りですね。
天野先生の言葉に引き込まれました。
天野先生は日々 命の現場におられますが、一つの流れをつかむかどうかは あきらめない姿勢・粘り強さにかかっていると仰いました。
まず手の届く目標を一つずつ引き寄せて、達成する。ぎりぎりまで自分のできる事を行う。あきらめない。
私も日々意識している事なので、やはり大切な事なのだなと思いました。
絶対にいい加減な気持ちで仕事をしない!いい医療を提供する!
それが天野先生の生涯の目標だそうです。
同じ医療人として、大変勉強になりました。
本当に講演を聞けてよかったです。
今日の学びを日々に役立てていこうと思いました。