こんにちは。
名古屋市西区花の木にある佐藤歯科クリニック 〜浄心 歯の健康と歯並びのクリニック〜
歯科衛生士の福島です。
あっという間に2月です。
この季節は風邪やインフルエンザをはじめ感染症の多い季節です。皆さんは感染対策に何か行っていらっしゃいますか?
ウイルスに感染することよって引き起こされる風邪やインフルエンザ。
予防するには感染経路を断つことが大事です。
まずはこまめに手を洗ったり、マスクをしたりして、ウイルスの侵入を防ぎましょう。
それ以外に皆さんは、朝晩の歯磨きで風邪予防できるってご存知でしたか?
ではなぜ、朝晩の歯磨きが風邪予防に効果があるのでしょうか?
それは細菌の増殖にあります。
本来私たちの口の中には、元々約30億~6000億もの細菌が生息しているといわれています。
この細菌たちはプロテアーゼという酵素を作り出すのですが、このプロテアーゼがインフルエンザ菌や風邪の菌を体内に入りやすくしてしまうというのです。
私たちが睡眠中は唾液の量も減り、細菌の活動が活発になるため、多かれ少なかれ寝ている間に口の中の細菌の増殖は行われます。
効果的に予防するには、寝る前の歯磨きの質を高めること。
それには正しい方法で丁寧に歯を磨き、デンタルフロスなどの補助用具やうがい薬の使用なども行い、口の中の細菌を出来る限り減らします。
翌朝、朝食前に歯を磨くことで、増えてしまった菌を体の外に追い出します。
すると口の中の細菌の増殖を防ぎ、プロテアーゼの量も減り、結果的に体内に侵入するウイルスの数も減少するという事です。
さらに、ウイルスの侵入を防ぐには、鼻呼吸がお勧めです。
鼻は天然のマスクともいわれ、鼻毛と鼻汁はほこりやウイルスを体に入らないようにしてくれるので、酸素をきれいな状態で体に入れることができます。
そのため口呼吸よりも病気にかかるリスクが減ります。
口呼吸を鼻呼吸に変える簡単な方法を2つ紹介します。
1つは、「あいうべ体操」というトレーニング方法が有効です。
「あ〜、い〜、う〜、べ〜」と口や舌を大きく動かすことがコツです。
口を閉じる筋肉を鍛え、舌の位置を改善できるため、1日30回行うと、約1ヶ月で口を閉じ鼻呼吸がしやすくなります。
これを実行しているある小学校では冬にインフルエンザに罹患する子どもが9割も減ったということです。
2つめは、睡眠中に口が開いて口呼吸にならないように口にテープを貼る方法です。
歯を磨いた後寝る前に、サージカルテープを鼻下から下あごまで口唇をまたいで縦に貼ります。
最初はしばらく貼って様子を見ます。
慣れてきたら貼って寝てください。
テープに慣れるにしたがって、朝起きた時に口の中がカラカラにならず、眠りの質が上がるのを実感できるでしょう。
今年は、暖冬で例年に比べ過ごしやすいようにも感じますが、油断せずしっかり予防して、元気にこの冬を乗り越えましょう。
「歯科医院でお伝えできる風邪やインフルエンザの予防対策」最後までお読み頂き、ありがとうございました😊